シンシアは2016年4月、千駄ヶ谷にオープンした本格フレンチレストランです。マンションの地下にありながらテラス席も配置しており、開放的な雰囲気となっています。席数19席とこぢんまりとした店内で、パッと目を引くのがオープンキッチン。スタッフの様子がよくわかり、客席との一体感を生み出しています。大理石でしつらえてある床や、茶色とグリーンのインテリアがシックで落ち着いた印象です。奥にはソファ席の用意もあり、キッチンで料理をする様子を見ながらゆったりと食事を楽しむことができます。
ディナーのコースはすべて石井シェフのおまかせフルコース。予約時に伝えればアレルギー食材にも対応してくれます。ディナーの予約は2ヶ月先まで受け付け可能です。店の一番人気は石井シェフがフレンチの名店「バカール」時代の人気メニューを受け継いで、さらに進化させた特製バーニャカウダ。客を楽しませる工夫がいっぱいで、目にも鮮やかなフランス料理の数々には、「若い人にもフレンチに親しんでほしい」というシェフの思いが込められています。
シンシアはフランス語で「Sincere(サンセア)」といい、誠実な・真摯なといった意味を持ちます。シンシアは英語読みですが、オーナーシェフである石井真介氏が自分の名前の「シンスケ」と掛けて読みを「シンシア」としました。かつて日本一予約のとれないフレンチといわれた「バカール」が閉店したのち、改めて自分のこだわり空間を作り上げた石井シェフ。若いスタッフにも、全員が客席をまわって料理の説明ができるよう教育がなされています。バカール時代を知る人もそうでない人も、まだ知らないフレンチに出会えるお店です。