活用ポイント
TableCheck導入により、ネット予約比率がおよそ2倍に
事務所で予約に対応し、店舗スタッフは接客に集中することでサービスの質が向上
外国人の予約もスムーズに24時間受付可。ノーショー対策にも
おすしと和食 はた中とは?
石川県金沢市にお店を構える「おすしと和食 はた中」は、宿泊施設を運営する合同会社グッドネイバーズのグループ店。オープンからわずか約1年半で、すでに地元で人気の名店となっています。一品料理からはじまりお寿司で締めるコース料理や和食のアラカルトを提供。女性店主やスタッフのフランクな接客とカジュアルな内装で、誰もが通いやすい寿司店を目指しています。そんな同店では、オープン当初からTableCheck(以下、テーブルチェック)を導入。その活用法や効果について、グループ代表の吉岡拓也さんに伺いました。
「現場を支えるインフラ」です。
客層のメインは地元のリピーター。誰もが通いやすい寿司店に
― お店について教えてください。
吉岡 金沢駅兼六園口(東口)から徒歩3分の金沢町屋に店を構える、和食と寿司を中心とした飲食店です。店主兼板前の女性職人・畠中を中心に、「地元の食材をベースにしたおつまみを楽しみながら、ゆっくりお酒を楽しめる」店づくりをしています。
本業は宿泊事業で、このお店は会社の新規事業です。もともと私は名古屋出身で、東京でサラリーマンとして働いていた時から「いつか独立して、外国人向けに何か事業をやりたい」と考えていました。2015年に北陸新幹線が開業したことをきっかけに、外国人の来訪が増えている金沢を選んで宿泊事業からスタート。ゲストハウス、民泊、ホテルなどを経営していますが、その過程でお客様が求める寿司屋が金沢にはあまりないと感じたことから「おすしと和食 はた中」を開業しました。
― 全26席ということですが、外国人のお客様はどのくらいいらっしゃいますか?
吉岡 外国人にも紹介しやすい店を目指したとはいえ、実際は約1~3%が外国人のお客様比率です。1日1組いたら多いという印象で、メインは地元のリピーターが多いです。
なぜかというと、あえて外国人向けの店にしていないから。例えば、自分が海外に行ったとしたら、日本人向けの店に行くより「地元の人が普段行っている店に行きたい」と思うので、基本的には地元客に愛されていて、結果的に外国人のお客様が来るというイメージでやっています。でも、サイトなどでは英語で情報が見られるようにしていますし、店には英語のメニューもある。そういう基本的なことは大事にしています。
あまり敷居が高くならないように価格もリーズナブルにしていて、通いやすい寿司屋になるように、と思っています。
多言語対応で外国人の予約もスムーズ。本部で予約一括管理で「電話のならない店」に
― テーブルチェックを導入したきっかけを教えてください。
吉岡 ほかの予約サービスとも比較検討した上で、オープン当初からテーブルチェックを導入しています。明確な選考基準は、外国人のお客様に喜んでもらえるシステムかどうか。多言語対応(18カ国語)で、無断キャンセル対策としてクレジットカード決済が可能なシステムという点に魅力を感じ、選択しました。繁忙期にはノーショー(無断キャンセル)対策として事前決済を必須にしたりと、柔軟に活用しています。
― 導入してみていかがですか?
吉岡 使いやすいし、素晴らしいシステムだと感じています! ホテル業でもさまざまな予約システムを使い分けていますが、テーブルチェックはよくできていると感心します。特に、お客様との電話でのやりとりを録音できたり、着信と同時に顧客情報を表示してくれる「CTI連携」は、当社ホテルで導入しているシステムにはない機能で、便利ですね。
過去に電話での予約ミスがありましたが、録音機能のおかげでトラブルを回避できました。その時は、お客様が来店されたのに予約が入っておらず、録音された音声を聞き直すとお客様が言い間違えていたことが原因だと分かりました。実際にお客様にも録音を聞いてもらい、ご理解いただけたことでトラブルに発展せずに済みました。
― システムを導入したことで、効率化したと感じる部分はありますか?
吉岡 私は外食する時、レストランで電話が鳴るのを聞くのが嫌いなんです。シェフにとっても中断は嫌だと思うので、当店ではテーブルチェックを活用し、店ではなく事務所で電話を取っています。現場では電話が鳴らないし、予約の管理をしなくていい。それが実現できるのがテーブルチェックならではの良いところですね。
あと、宿泊施設との比較になりますが、宿泊は99%が事前予約で、しかも大部分がオンライン。でも飲食店は、電話予約もあるし予約なしでの来店もある。ネットでシームレスに予約が入らない分、現場の手間が増えてしまうことも。でも、テーブルチェックであれば、電話対応によるミスを防げますし、電話予約も直接来店もグルメサイトを含むネット予約もすべて一元管理ができます。ネット予約の割合は予想より多かったのですが、今後はもう少し増やしたいと思っています。
ネット予約比率2倍以上、予約は本部管理で、サービスに集中できる環境に
― 導入直後に比べて、ネット予約がおよそ2倍に増えているとお聞きしました。ネット予約の方が、お店にもお客様にとっても良いと考えていますか?
吉岡 そうですね。オンラインで予約したい人に対しても便利になっているはずです。お客様が都合の良い時間帯に予約できますし。管理側にとっては、ミスが少ないのでオンラインの方が良いと思います。
― グルメサイトは利用していますか?
吉岡 GoToEatキャンペーンの影響で1社利用していますが(取材当時)、これまでは一切使っていませんでした。その理由は、「グルメサイトに頼らない集客を確立したい」という店主・畠中の考えが大きいです。
テーブルチェックを使うことで、店主が現場に集中し、良い接客ができるようにサポートする。裏方の仕事を事務所で担うことができるシステムなのが良いですね。
― うれしいお言葉をありがとうございます!今後、テーブルチェックを継続する中で、より活用したい機能はありますか?
吉岡 この1年半でお客様のデータがテーブルチェックに蓄積されているはずです。そのデータを分析し、自分たちに適したマーケティングに活かしていきたいですね。今後は、Insight(インサイト ※)などの有料プランを導入して、お客様ごとにマーケティングできたらと思っています。
※Insight(インサイト)とは、2020年の3月にTableCheckがリリースしたデータ分析ツール。蓄積したデータの可視化し、販促に活用しやすくするシステム。
― ぜひさまざまな機能を使いこなしていただければと思います。では最後に、テーブルチェックはどういう存在ですか?
吉岡 お店に欠かせないインフラ的存在ですね。お店の魅力は、そこで働く「人」です。そこにいかに負担をかけないでお客様に向き合ってもらうか、というのがとても大事。テーブルチェックのおかげで、遠隔で予約管理できたり、予約情報を間違えずに入力できたりする。それがひるがえって、現場のスタッフがお客様に向かう力につながっていると思います。
店のスタッフは予約を取りませんが、タブレットでお客様情報を確認しています。予約時に顧客情報が立ち上がるCTI機能のおかげで、現場のスタッフも「これは常連さんからの予約だ」と認識できています。事務所での予約管理が問題なくできているので、ほかの店舗の予約管理も同じ事務所内でできそうです。
― なるほど、コールセンターみたいな形で予約受付を集約できるかもしれませんね。
吉岡 飲食業界で電話予約がなくなることはまだまだ先のことだと思いますが、無理のない運用を目指すうえで有効そうです。今後の活躍をますます期待しています。
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取材時期:2020年10月15日
<店舗情報>
■店舗名:おすしと和食 はた中
■住所:石川県金沢市此花町4-21
■ジャンル:日本料理、寿司、和食、創作料理
■店舗ホームページ:https://sushihatanaka.com/?lang=ja
■予約ページ:https://www.tablecheck.com/shops/sushi-washoku-hatanaka/reserve
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