・電話対応時間の削減、ネット予約比率増加、メニューの詳細設定までできるように ・多言語対応で機会損失なくインバウンド客の予約を獲得 ・事前決済導入でキャンセル被害がゼロに
梅丘寿司の美登利総本店とは?
1977年の創業当時から、質の高いお寿司をリーズナブルに楽しんでいただくことをコンセプトに、職人がカウンターで握るスタイルで運営しています。都内を中心に店舗を構え、テイクアウト専門店や香港など海外へも展開。創業1号店となる「梅丘寿司の美登利総本店」では、2022年8月、テーブルチェックを導入しました。同年10月の水際対策緩和後に急増したインバウンド客。そこで課題となったのが無断キャンセルでした。事前決済を導入して解消できたとのこと。今回は急増するインバウンド客への対策について営業推進部保坂様にお話をお伺いしました。
ネット予約比率8割超、電話対応削減に成功
ーテーブルチェックを導入される前の、予約管理はどのように行っていたのでしょうか?
元々は電話でお席の予約を取っていて、一部店舗では別の予約システムを使っていました。予約といってもやはり電話予約が多く、結構な時間と手間がかかってしまうので、そこを解決するためにテーブルチェックを導入しました。
ー電話予約や別サービスを使用していた際、感じていた課題はどんなものだったのでしょうか?
ネット上で席を予約する、という機能だけで言えば、前のシステムでもできましたが、「予約受付」をさらに深堀して効果的に、メニューごとに制限や設定を分けながら使うというところに関しては、あまり使い勝手は良くなかったです。
ー導入前、電話予約や予約管理の時間はどれくらいかかっていたのでしょうか?
電話だと最低5分ぐらいかかりますね。当店は、席予約以外にテイクアウト予約など、ものすごい量の電話がかかってきていたんですね。それを全部こなしていくことや電話対応だけでも、人件費を考慮すると、膨大なコストがかかっていました。電話対応につきっきりになったり、電話に出られなかったりといった状況もありました。それを解決するためにネット予約システムを導入しました。 いまでは予約の8〜9割がネットから入るようになり、電話対応の時間も大幅に減らすことができ、非常に大きな効果を感じています。
多言語対応で言語の壁なく予約、事前決済の導入でキャンセル被害もゼロ件に
ーインバウンド客への対応について課題はありましたか?
元々は、日本語のみのメニューしかなく、特にインバウンド対策をしてはいなかったのですが、2022年10月に入国制限が緩和されるニュースが出た時点で、まずは予約ページとメニュー表示の多言語対応をはじめました。ある程度インバウンドのお客様が増加することが見込まれたので、ここで対応していなければ、機会損失につながると思い緩和前には多言語への切り替えは完了していました。それ以降インバウンドのお客様の予約数が一気に増加しました。予約システムを運用していく中で出てきた課題が、予約しても当日来店がない無断キャンセルでした。各店舗、毎日平均で2〜3件の無断キャンセルがありました。
当店の場合、予約=事前注文となり、商品を用意してしまっているので、当日来店がないと、フードロスにもなってしまい、何か対策をしなければと思っていました。
ーその対策として事前決済を導入いただきましたが、効果はいかがでしたか?
まずは渋谷店で、インバウンドのお客様の予約にだけ事前決済を導入しました。通常のキャンセルはありますが、当日来ないといった無断キャンセルは大幅に削減され、フードロスや無駄な席在庫の確保というのがなくなりました。渋谷店で非常にいい効果が出たので、その後、全店舗へ取り入れました。
ー予約数には変化はありましたか?
予約数はほとんど変わらないです。ほぼ毎日満席状態で、なおかつ無断キャンセルが本当に無くなりました。
日本人客とインバウンドのお客様の予約方法が違うことに関しても特に批判はありません。やはりインバウンドのお客様が、言語や時差などのハードルなくスムーズに予約できている環境を整えられた点も、テーブルチェックの効果を実感しています。
ーインバウンド客の比率はどれくらいでしょうか?
店舗によって多少変わりますが、銀座店、渋谷店では7〜8割ほどですね。韓国人やアジア人の方が多いですが、欧米圏の方も非常に多くなってきています。以前に比べて中国人の方が少ない印象があります。店内がほとんど海外のお客様で埋まっているという日もあります。
ーそうなると、インバウンド対策は必須ですね。
そうですね。前のサービスには言語変更したらすべてのその言語が変更になる機能がついていませんでした。一つひとつの言語に翻訳をしなければいけませんでしたし、そもそも予約システムを、ここまでフル活用できていませんでした。自動的に多言語対応が一括でできるので、とても使いやすいです。
言語や予約受付などの様々な課題がテーブルチェック導入で解消されたことによって、インバウンドのお客様の需要を取り込んでいくときの受け入れ体制というのは非常に作りやすくなったと感じています。
インバウンド客向けメニューで日本食の魅力を伝える
ーインバウンド対策として事前決済制を導入し、他に感じている効果はありますか?
店側にとっても事前予約・決済の場合は、何の注文がどれくらい入っているというのが把握できるので、しっかりと準備できますし、お客様が来たらすぐに提供できるような体制をとることもできます。また、フードロスの削減にもつながっています。
ーさらにインバウンド客が増えてくるとは思いますが、今後の活用について教えてください。
着手しなければいけないところは海外ゲスト向けのメニューですね。現状だと日本人客も海外からのお客様も基本的には同じメニューをご提供しています。海外からいらっしゃるお客様がイメージする「日本らしい」メニュー、例えば、舟盛りなど分かりやすいメニューも増やしていきたいと考えています。今後はインバウンドのお客様専用の予約ページの作成や、トリップアドバイザーとの連携*など、さらに幅広く活用していけると感じています。
ただ、予約枠をこれ以上広げても、当日いらっしゃったお客様が入れないということはなるべく避けたいので、そこの予約配分も考えていかなければならないと思っています。
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連携を希望される方は、sales-support@tablechek.comまでお問い合わせください。
<店舗情報>
■店舗名:株式会社梅丘寿司の美登利総本店
■住所:東京都世田谷区梅丘1-20-7
■ジャンル:寿司
■店舗ホームページ:https://www.sushinomidori.co.jp/
■予約ページ:https://www.tablecheck.com/shops/sushinomidori-honkan/reserve