TableCheck Author
2022年12月20日 · 読了時間:4 分
Googleマップを使った集客効果とは、Googleマップ上で表示される自店の情報を充実させて、検索した人が来店する可能性を高めることです。具体的な集客効果として、利用客がお店にたどり着きやすい点が挙げられます。
集客効果を上げるため、Googleマップで上位表示させるための具体的な施策についても解説します。
Google社の地図情報提供サービス「Googleマップ」は、飲食店の集客手段としても有効です。たとえば、Googleマップで「福岡市 居酒屋」と検索した人は、表示された上位の飲食店を訪問する可能性が高まるでしょう。
Google社の発表によると、Googleマップで検索した中で平均41%が実際に店舗などの訪問につながるとのことです。ただし、本格的に集客につなげるためには、Googleビジネスプロフィールへの登録が欠かせません。
ここから、Googleビジネスプロフィールの概要や、実際に登録するとどうなるかを詳しく解説します。
Googleビジネスプロフィールとは、Google社の提供するマップや検索において、自分の会社や店舗をどのように表示するかを管理できるサービスです。もともとは「Googleマイビジネス」という名称でしたが、2021年より「Googleビジネスプロフィール」というサービス名に変更されています。
Googleビジネスプロフィールを利用するためには、まず無料の登録作業が必要です。ただし、利用者からの情報提供などに基づき、オーナーが登録する前に自店のビジネスプロフィールが作成されている可能性があります。
Googleビジネスプロフィールに登録することで、メニューや価格、料理の画像やキャンペーン情報など、自店に関する豊富な情報を掲載できます。登録していなくても地図上に自店が表示されることはありますが、住所や店名、外観などに限定されるため利用客にアピールできず、競合店に差をつけられてしまうでしょう。
また、情報を定期的に更新できる点や、利用者が投稿した口コミに対して返信できる点も、Googleビジネスプロフィールに登録するメリットです。
Googleマップ上には、以下のような会社(店舗)の基本情報を掲載できます。
店名(社名)
住所
カテゴリ
営業時間
ウェブサイト
外観写真
営業時間を掲載しておけば、今の時間帯で「営業中」なのか「営業時間外」なのかが表示されます。そのほか、以下のように細かな情報も掲載可能です。
メニューの写真
店舗概要
サービスオプション(店先受取可・宅配・テイクアウト・イートイン)
特徴
バリアフリー対応
サービス(キッズメニュー・軽食など)
食事の種類や形態(朝食・ディナー、カウンターで食事できるお店など)
設備(無料Wi-Fiあり・トイレありのお店など)
雰囲気(カジュアルなど)
客層(家族向きなど)
支払い決済手段
公式情報を多く掲載すればするほど、利用客がお店を選ぶ際の参考になるでしょう。競合店との違いもアピールできます。
すでに自店がGoogleマップ上に掲載されているか、いないかによって、集客の始め方が異なります。Googleマップで店名や所在エリアを検索し、自店が表示されるかどうかを確認しておきましょう。
ここから、Googleマップ上に掲載されている場合とGoogleマップ上に掲載されていない場合に分けて、集客の始め方を解説します。いずれのケースもGoogleアカウントが必要であるため、あらかじめ用意しておきましょう。
すでにGoogleマップ上に自店が掲載されている場合、店舗の概要に「ビジネスオーナーですか?」という趣旨の文言が表示される可能性があります。表示される場合、対象店舗に関してGoogleビジネスプロフィール上のオーナーをGoogle側で確認できていないということです。
表示される場合は、以下の流れで手続きを進めていきましょう。
「ビジネス オーナーですか?」 、「管理を開始」の順にクリックする
画面の指示に従っていくと、オーナー確認に関する画面に切り替わる
ハガキ受領などの方法により、オーナー確認を実施する
オーナー確認後、店舗に関する詳細な情報を入力する
一定期間経過後、更新したビジネス情報がGoogleの各種サービスに表示され、集客につながる
ビジネス拠点として指定されている住所に届くハガキに、記載された確認コードを入力することによってオーナー確認が可能です。条件によっては電話やテキストメッセージ、ライブビデオ通話で対応できることもあります。
一方、「ビジネスオーナーですか?」が表示されない場合は、過去の店舗のオーナーや従業員がすでに対象店舗のビジネスオーナーになっている可能性が高いです。以下の流れでオーナー権限を取得しましょう。
Googleビジネスプロフィールで対象のビジネス名を入力する
「すでに申請されています」という表示が出たら、「アカウントに関するリクエスト」をクリックする
「他のユーザーがGoogleでこのビジネスを管理しています」という画面が表示されたならば、必要事項を入力してリクエストを完了する
リクエストに問題がなければ、Googleから届くメールに沿って手続きする
以降は、「ビジネスオーナーですか?」の表示がある場合と同様の手順で進めていきます。
Googleマップ上に掲載されていない場合は、Googleビジネスプロフィールで一から自分で入力していく必要があります。流れは以下のとおりです。
Googleビジネスプロフィールの画面を開く
ビジネスの名前を入力する
ビジネスプロフィール作成画面に進み、ビジネス名とビジネスカテゴリを入力する
画面の指示に従い、店舗情報などを入力していく
ハガキなどでオーナー確認を実施する
以降、「Googleマップ上に掲載されている場合」と同様の流れで進める
Googleビジネスプロフィールに登録し、Googleマップ上に自店の情報を詳しく掲載することで、集客効果を期待できます。Googleマップ対策による主な集客効果は、以下のとおりです。
ターゲット層や来店意思の高いユーザーに情報を届けやすい
ユーザーが必要な情報を網羅的に表示させられる
お店にたどり着きやすい
データ分析に活用できる
無料で集客ができる
各集客効果について、詳しく解説します。
Googleビジネスプロフィールで情報を入れておけば、関連する言葉で検索した際に自店が表示される可能性があるため、ターゲット層や来店意思の高いユーザーに情報を届けやすいです。
たとえば、名古屋市でカフェを営む方がGoogleマップ対策をしておけば、「名古屋 カフェ」で検索した観光客に自店の存在を知らせられます。カフェで検索する利用者は、基本的にカフェに行きたいと考えているため、来店につながる可能性が高いでしょう。
Google社の発表によると、詳細なビジネス プロフィールを掲載するとユーザーがアクセスする可能性が70%高くなり、購入を検討する可能性が50%高くなるとのことです。
店舗名や住所だけではなく、サービス内容や客層、雰囲気など、自店に関する細かな内容も入力できるため、ユーザーが必要な情報を網羅的に表示させられる点もGoogleマップによって集客効果が期待できる点といえます。どのような店なのか、自分や一緒に行く友人、家族に向いている店なのかなどをイメージしやすいため、利用者も訪問を決断しやすいです。
Google社の発表によると、Google 検索やGoogle マップに表示されるビジネスプロフィールの全項目が記入されていると、ユーザーからの信頼度が2.7倍高くなります。
Googleマップ上に表示されれば、はじめて訪問する方でも店舗にたどり着きやすいことも集客効果の期待できる点です。利用者は店舗の住所だけではなく、Googleマップの経路案内機能を利用し、今いる地点からのルートや目安時間もわかります。
結果として、店の場所確認に関する電話応対などにかかる従業員の労力も軽減できるでしょう。とくに、わかりにくい場所や込み入った場所に自店が所在している場合に効果を期待できます。
Googleビジネスプロフィールの「インサイト」機能を活用すれば、データ分析をすることができます。「インサイト」とは、自店が利用者のパソコンやスマートフォンなどで、どのように検索されたかを確認できるものです。
具体的に、主に以下の点を確認できます。
利用者がどのように自店を見つけたか
ビジネスを見つけた利用者の数や検索方法
見つけた後に利用者がとった行動(ウェブサイトへアクセスする、電話をかけるなど)
「インサイト」を通じて利用者の動きを知ることにより、何を改善すればより集客につながるかを把握できるでしょう。
Googleビジネスプロフィールに登録料はかからないため、Googleマップによって無料で集客できます。集客サービスを利用する際には費用がかかることが一般的であるため、無料で世界中の利用者に宣伝できる点は魅力でしょう。
GoogleビジネスプロフィールにURLを掲載しておけば、無料で自店のウェブサイトへ誘導もできます。
キーワードやエリアを入力してGoogleマップで検索した際、利用者は目についた店を訪れる可能性が高いため、飲食店は自店が上位表示されるように工夫しなければなりません。地図検索で上位を目指すことを、MEO対策と呼ぶことがあります。
Googleマップで上位表示させるための主な施策は、以下の6つです。
店舗の情報を充実させる
常に最新情報に更新する
口コミを増やす施策を行う
写真や動画を投稿する
投稿機能を活用する
分析ツールや運用代行を活用する
ここからGoogleマップから集客につなげられるように、各施策を確認しておきましょう。
Google社によると、検索結果のランキングが決定される仕組みの一つが「関連性」であることから、店舗の情報を充実させることで上位表示される可能性が高まります。「関連性」とは、検索語句とローカルビジネスプロフィールの合致度合のことです。
ビジネス情報を充実させればさせるだけ、的確な情報を提供できるため、検索語句との関連性を高められます。
常に最新情報に更新することも、Googleマップで上位表示させるための施策として有効です。また更新する際は、正しい情報を入力することも心がけるようにしましょう。
最新情報に更新することは、上位表示だけではなく、利用客に営業時間や営業日について正しい情報を伝えるという観点からも大切です。誤った情報を掲載すると、利用者が店舗に対して悪いイメージを抱くおそれがあります。
Google社によると、検索結果のランキングが決定される仕組みの一つが「視認性の高さ」であることから、口コミを増やす施策を行うと上位表示される可能性が高まります。
視認性とは、対象のビジネスがどれだけ知られているかを表したもので、Googleでのクチコミ数やスコアとの関連性が深いです。
たとえば、来店客に口コミを依頼するようにすれば、今までより数が増えるでしょう。
写真や動画を投稿することも、Googleマップで上位表示させるために大切な施策です。また、場面に適した写真や動画を投稿すれば、利用者が求めている料理やサービスがあることをアピールできます。
データ分析の結果を参考に、利用者が検索しそうなキーワードに関連した写真や動画を投稿することがポイントです。関連性が高ければ、検索時に自店の情報が表示される可能性が高まります。
ただし、Googleの「写真と動画に関するポリシー」に基づいた審査を通過しなければ、アップロードしても写真や動画が公開されない点には注意が必要です。
Googleビジネスプロフィールの投稿機能を活用することで、上位表示につながる可能性があります。投稿機能とは告知や特典、新商品や人気商品、イベントなどの詳しい情報を作成して公開する機能です。
投稿機能の活用は、Googleマップの上位表示だけではなく、新しい情報を伝えて利用客の利便性を高める、競合他社との差別化を図るなどの効果も期待できます。
Googleマップを使って集客するのには知識や労力を要するため、分析ツールや運用代行を活用することも検討しましょう。
分析ツールを使えば、各店舗における投稿や情報変更の一括管理、細かな分析による上位表示対応などが可能です。また、管理業務を運用代行の業者に依頼すれば、自分が店舗運営に注力している間に、Googleマップ集客を並行して進められます。
ただし、Googleマップによる集客は本来無料で対応できるにもかかわらず、分析ツールや運用代行を活用すると別途コストが発生する可能性があるため注意してください。
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