Googleマップを使った集客効果とは?上位表示の具体的な施策も解説
Googleマップ集客で効率的に売り上げをあげよう
Googleマップを使った集客とは、Googleマップ上で表示される自店の情報を充実させて、検索した人が来店する可能性を高めることです。近年ではユーザー側が最も利用する飲食店検索ツールの一つとしてGoogleマップが挙げられ、非常に集客効果の高いプラットフォームと言えます位置情報のみならず、店舗の基本情報や口コミなどが掲載されており非常に便利なツールです。Googleマップに上位表示させ、集客力アップを目指しましょう。
テーブルチェックが実施した「グルメサイトに関する意識調査」の結果からも、ユーザーが飲食店検索に利用するツールはGoogleの利用がトップとなりました。
参考:【第3回グルメサイト意識調査】加速するグルメサイト離れ。「Google」利用率トップに。「食べログ敗訴は妥当」、飲食店で多数派
目次
Googleマップを使った集客とは?
Googleビジネスプロフィールとは?
Googleビジネスプロフィールに登録するとどうなる?
Googleマップ集客の始め方
Googleマップ対策による集客効果
Googleマップで上位表示させるための6つの施策
Googleマップを使った集客とは?
Google社の地図情報提供サービス「Googleマップ」は、飲食店の集客手段としても有効です。たとえば、Googleマップで「福岡市 居酒屋」と検索した人は、表示された上位の飲食店を訪問する可能性が高まるでしょう。
Google社の発表によると、Googleマップで検索した中で平均41%が実際に店舗などの訪問につながるとのことです。ただし、本格的に集客につなげるためには、Googleビジネスプロフィールへの登録が欠かせません。
ここから、Googleビジネスプロフィールの概要や、実際に登録するとどうなるかを詳しく解説します。
Googleビジネスプロフィールとは
Googleビジネスプロフィールとは、Google社の提供するサービスで、自身の会社や店舗をGoogle マップや検索結果でどのように表示するかを管理できるものです。もともとは「Googleマイビジネス」という名称でしたが、2021年より「Googleビジネスプロフィール」というサービス名に変更されました。
Googleビジネスプロフィールを利用するためには、まず無料の登録作業が必要です。ただし、利用者からの情報提供などに基づき、オーナーが登録する前に自店のビジネスプロフィールが作成されている可能性があります。
Googleビジネスプロフィールに登録するとどうなる?
Googleビジネスプロフィールに登録することで、自店に関する多くの情報を掲載できます。メニューや価格、料理の画像、キャンペーン情報など、自店の魅力をアピールするためのコンテンツを提供できます。Google ビジネスプロフィールに登録していない場合でも、地図上に自店が表示されることはありますが、限られた情報(住所や店名、外観など)しか表示されず、利用客に魅力を伝えるのが難しく、競合店に差をつけられてしまう可能性が高まります。
さらに、登録するメリットとして、情報を定期的に更新できる点や新しいメニューや価格の変更をリアルタイムで反映させ、顧客に正確な情報を提供できます。また、利用者が投稿した口コミに対して返信することも可能です。これにより、顧客とのコミュニケーションを強化し、信頼性を高めることができます。
Googleマップ上に掲載できる情報
Googleマップ上には、以下のような会社(店舗)の基本情報を掲載できます。
店名(社名)
住所
カテゴリ
営業時間
ウェブサイト
外観写真
営業時間を掲載しておけば、今の時間帯で「営業中」なのか「営業時間外」なのかが表示されます。そのほか、以下のように細かな情報も掲載可能です。
メニューの写真
店舗概要
サービスオプション(店先受取可・宅配・テイクアウト・イートイン)
特徴
バリアフリー対応
サービス(キッズメニュー・軽食など)
食事の種類や形態(朝食・ディナー、カウンターで食事できるお店など)
設備(無料Wi-Fiあり・トイレありのお店など)
雰囲気(カジュアルなど)
客層(家族向きなど)
支払い決済手段
公式情報を多く掲載すればするほど、利用客がお店を選ぶ際の参考になるでしょう。競合店との違いもアピールできます。
Googleマップ集客の始め方
すでに自店がGoogleマップ上に掲載されているか、いないかによって、集客の始め方が異なります。Googleマップで店名や所在エリアを検索し、自店が表示されるかどうかを確認しておきましょう。
ここから、Googleマップ上に掲載されている場合とGoogleマップ上に掲載されていない場合に分けて、集客の始め方を解説します。いずれのケースもGoogleアカウントが必要であるため、あらかじめ用意しておきましょう。
Googleマップ上に掲載されている場合
すでにGoogleマップ上に自店が掲載されている場合、店舗の概要に「ビジネスオーナーですか?」という趣旨の文言が表示される可能性があります。表示される場合、対象店舗に関してGoogleビジネスプロフィール上のオーナーをGoogle側で確認できていないということです。
表示される場合は、以下の流れで手続きを進めていきましょう。
「ビジネス オーナーですか?」 →「管理を開始」の順にクリックする
画面の指示に従っていくと、オーナー確認に関する画面に切り替わる
電話確認やハガキ受領などの方法により、オーナー確認を実施する
オーナー確認後、店舗に関する詳細な情報を入力する
一定期間経過後、更新したビジネス情報がGoogleの各種サービスに表示され、集客につながる
ビジネス拠点として指定されている住所に届くハガキに、記載された確認コードを入力することによってオーナー確認が可能です。条件によっては電話やテキストメッセージ、ライブビデオ通話で対応できることもあります。
一方、「ビジネスオーナーですか?」が表示されない場合は、過去の店舗のオーナーや従業員がすでに対象店舗のビジネスオーナーになっている可能性が高いです。以下の流れでオーナー権限を取得しましょう。
Googleビジネスプロフィールで対象のビジネス名を入力する
「すでに申請されています」という表示が出たら、「アカウントに関するリクエスト」をクリックする
「他のユーザーがGoogleでこのビジネスを管理しています」という画面が表示されたならば、必要事項を入力してリクエストを完了する
リクエストに問題がなければ、Googleから届くメールに沿って手続きする
以降は、「ビジネスオーナーですか?」の表示がある場合と同様の手順で進めていきます。
Googleマップ上に掲載されていない場合
Googleマップ上に掲載されていない場合は、Googleビジネスプロフィールで一から自分で入力していく必要があります。流れは以下のとおりです。
Googleビジネスプロフィールの画面を開く
ビジネスの名前を入力する
ビジネスプロフィール作成画面に進み、ビジネス名とビジネスカテゴリを入力する
画面の指示に従い、店舗情報などを入力していく
電話やハガキなどでオーナー確認を実施する
以降、「Googleマップ上に掲載されている場合」と同様の流れで進める
Googleマップ対策による集客効果
Googleビジネスプロフィールに登録し、Googleマップ上に自店の情報を詳しく掲載することで、集客効果を期待できます。Googleマップ対策による主な集客効果は、以下のとおりです。
ターゲット層や来店意思の高いユーザーに情報を届けやすい
インバウンド客にも多言語で情報を届けられる
ユーザーが必要な情報を網羅的に表示できる
お店にたどり着きやすい
データ分析に活用できる
無料で集客ができる
各集客効果について、詳しく解説します。
ターゲット層や来店意思の高いユーザーに情報を届けやすい
Googleビジネスプロフィールに情報を入力することで、関連するキーワードで検索した際に自店が表示される可能性が高まります。これにより、ターゲット層や来店意思の高いユーザーに情報を効果的に届けることができます。
たとえば、名古屋市でカフェを運営している場合、Googleマップ対策をしておけば、「名古屋 カフェ」といったキーワードで検索した観光客に自店の存在を知らせ、来店につながる可能性を高めることができます。
Google社の発表によると、詳細なビジネス プロフィールを掲載するとユーザーがアクセスする可能性が70%高くなり、購入を検討する可能性が50%高くなるとのことです。
訪日客にも多言語で情報を届けられる
Googleマップは、国内のお客様だけでなく世界中のユーザーに自店舗の情報を届けることが可能です。店舗情報や口コミの内容まで、ユーザーの使用する言語に自動翻訳されるため、多くの訪日客が利用しています。予約リンクも掲載しておけば、ネット予約まで完了させられるため、訪日客の集客にも効果を発揮するでしょう。
ユーザーが必要な情報を網羅的に表示できる
店舗名や住所だけではなく、サービス内容や客層、雰囲気、口コミなど、ユーザーが必要な情報を網羅的に表示させられる点もGoogleマップによって集客効果が期待できる点といえます。どのような店なのか、自分や一緒に行く友人、家族に向いている店なのかなどをイメージしやすいため、ユーザーの来店意欲が高まります。
Google社の発表によると、Google 検索やGoogle マップに表示されるビジネスプロフィールの全項目が記入されていると、ユーザーからの信頼度が2.7倍高くなります。
お店にたどり着きやすい
Googleマップ上に正確な位置情報を掲載すれば、はじめて訪問する方でも店舗にたどり着きやすいことも集客効果の期待できる点です。利用者は店舗の住所だけではなく、Googleマップの経路案内機能を利用し、今いる地点からのルートや目安時間もわかります。
結果として、店の場所確認に関する電話応対などにかかる従業員の労力も軽減できるでしょう。とくに、わかりにくい場所や込み入った場所に自店が所在している場合に効果を期待できます。
データ分析に活用できる
Googleビジネスプロフィールの「インサイト」機能を活用すれば、データ分析をすることができます。「インサイト」とは、自店が利用者のパソコンやスマートフォンなどで、どのように検索されたかを確認できるものです。
具体的に、主に以下の点を確認できます。
利用者がどのように自店を見つけたか
ビジネスを見つけた利用者の数や検索方法
見つけた後に利用者がとった行動(ウェブサイトへアクセスする、電話をかけるなど)
「インサイト」を通じてユーザーの動向などの情報を収集し、何を改善すればより集客につながるかを把握でき効果的なマーケティング戦略を立てることにも役立ちます。
無料で集客ができる
Googleビジネスプロフィールに登録料はかからないため、広告費用をかけずに効果的な集客が可能です。集客サービスを利用する際には費用がかかることが一般的であるため、無料で世界中の利用者に宣伝できる点は魅力でしょう。
GoogleビジネスプロフィールにURLを掲載しておけば、無料で自店のウェブサイトへ誘導もできます。
Googleマップで上位表示させるための6つの施策
キーワードやエリアを入力してGoogleマップで検索した際、顧客は目についた店を訪れる可能性が高いため、飲食店は自店が上位表示されるように工夫しなければなりません。地図検索で上位を目指すことを、MEO対策と呼ぶことがあります。
Googleマップで上位表示させるための主な施策は、以下の6つです。
店舗の情報を充実させる
常に最新情報に更新する
口コミを増やす施策を行う
写真や動画を投稿する
投稿機能を活用する
分析ツールや運用代行を活用する
ここからGoogleマップから集客につなげられるように、各施策を確認しておきましょう。
施策1.店舗の情報を充実させる
Googleマップ上位表示のポイントとなるのが、店舗の情報を充実させることです。特に営業時間、連絡先、ウェブサイトリンク、メニュー、価格などをアップデートしましょう。
施策2.常に最新情報に更新する
常に最新情報に更新することも、Googleマップで上位表示させるための施策として有効です。営業時間の変更や特別なイベントなどがあれば、迅速に更新しましょう。また更新する際は、正しい情報を入力することも心がけるようにしましょう。
誤った情報を掲載すると、顧客が店舗に対して悪いイメージを抱くおそれがあります。
施策3.口コミを増やす施策を行う
Google社によると、検索結果のランキングが決定される仕組みの一つが「視認性の高さ」であることから、口コミを増やす施策を行うと上位表示される可能性が高まります。
視認性とは、対象のビジネスがどれだけ知られているかを表したもので、Googleでのクチコミ数やスコアとの関連性が深いです。また、悪い評価であっても適切に対応することで顧客満足度の向上につながります。
来店客に口コミを依頼することも効果的ですが、2023年10月からステマに関する規制が強化されたので、口コミ投稿に関する依頼にも注意が必要です。
参考:Google「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」
参考:「口コミ★5投稿で100円引き!」←それ、法律違反です。10/1施行の「ステマ規制(景品表示法)」を弁護士が解説
施策4.写真や動画を投稿をする
写真や動画を投稿することも、Googleマップで上位表示させるために大切な施策です。また、場面に適した写真や動画を投稿すれば、顧客が求めている料理やサービスがあることをアピールできます。
データ分析の結果を参考に、顧客が検索しそうなキーワードに関連した写真や動画を投稿することがポイントです。関連性が高ければ、検索時に自店の情報が表示される可能性が高まります。
ただし、Googleの「写真と動画に関するポリシー」に基づいた審査を通過しなければ、アップロードしても写真や動画が公開されない点には注意が必要です。
施策5.投稿機能を活用する
Googleビジネスプロフィールの投稿機能を活用し、告知や特典、新商品や人気商品、イベントなどの詳しい情報を発信しましょう。
投稿機能の活用は、Googleマップの上位表示だけではなく、新しい情報を伝えて顧客の利便性を高める、競合他社との差別化を図るなどの効果も期待できます。
施策6.分析ツールや運用代行を活用する
Googleマップ集客には知識や労力を要するため、分析ツールや運用代行を活用することも検討しましょう。
分析ツールを使えば、各店舗における投稿や情報変更の一括管理、細かな分析による上位表示対応などが可能です。また、管理業務を運用代行の業者に依頼すれば、自分が店舗運営に注力している間に、Googleマップ集客を並行して進められます。
ただし、分析ツールや運用代行を活用すると別途コストが発生する可能性があるため注意してください。