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データに見る新型コロナウイルスが飲食店に及ぼす影響 ー全国緊急事態宣言解除「営業再開」から「第2波懸念」へ

飲食店キャンセル率ふたたび上昇

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仁木 有花

2020年7月9日 · 読了時間:3 分

この度、緊急事態宣言解除により営業再開が急拡大した6月以降のデータを対象とした、データ分析ブログ「データに見る新型コロナウイルスが飲食店に及ぼす影響~緊急事態解除『営業再開』から『第2波懸念』~」を公開しました。

本ブログには、組人数別の来店件数やキャンセル率など、当社集計による種々のデータを記載しております。ぜひご一読ください。

はじめに

はじめに新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に罹患された皆様、および、新型コロナウィルス感染拡大により影響をうけられている飲食店の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

全都道府県での緊急事態宣言解除により、6月は、飲食店の「営業再開」が全国的に急拡大しました。自粛期間で外食を楽しむことができなかった消費者需要の高まりもあいまって、特に6月後半は、飲食店にも久しぶりの賑わいが戻ってきました。しかし今後も、感染拡大防止のため「新しい生活様式」に則した店舗オペレーションが求められており、新型コロナウイルス感染拡大以前の営業水準に引き戻すことは極めて難しいのが現状です。さらに、わずかに客足に回復が見られた6月から一転、「第2波懸念」から、7月からまた来店件数、予約件数は減少に転じています。

本ブログでは、新型コロナウイルス感染拡大が飲食店に及ぼす影響をデータでまとめました。

新型コロナウイルス感染症の拡大直後からのデータも、下記ブログでご覧いただけます。

■ データ分析ブログ #1

■ データ分析ブログ #2

■ データ分析ブログ #3

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弊社代表・谷口による、ニューノーマル時代の飲食店ブログ記事も公開中!

新型コロナウイルス感染症影響データ①【6/1-7/5】キャンセル率 昨年同期比

   

新型コロナウイルス感染症影響データ②【6月】1店舗あたりの予約件数

    

    

キャンセル率、ふたたび上昇。新規感染者数増加により第2波懸念か

5月25日、政府より全都道府県の緊急事態宣言解除が発表。6月以降は、全国の飲食店において「営業再開」が活発化しました。

予約件数の推移を見ても、営業再開にあわせて、徐々に件数の増加が見てとれ、昨年には及ばないものの、6月の1店舗あたりの月間平均予約件数は、昨年同月比52.8%減まで回復しました。(2019年:14.2件、2020年:6.7件)5月の昨年同月比81.1%減と比較すると、飲食店の予約需要の回復が見てとれる結果となりました。
しかし、6月26日ごろから東京都での新規感染者数が徐々に増加していることをうけ、キャンセル率がふたたび上昇傾向にあります。6月11日の東京アラート解除後は、キャンセル率も昨年並みに落ち着いていましたが、新規感染者数の増加による第2波への懸念からか、7月最初の土曜日となった4日のキャンセル率は15.2%となり、5月31日以来1ヶ月ぶりに15%を上回る数値となりました。

特に人々の往来が多い都心部においては、今後も想定していないタイミングで新規感染者が急増する可能性があり、引き続き感染拡大に備える“ニューノーマル”な対応が求められます。

新型コロナウイルス感染症影響データ③【6月】1店舗あたりの来店件数 昨年前月比

新型コロナウイルス感染症影響データ④【5月-6月】1店舗あたりの平均来店件数 昨年同月比

   

緊急事態宣言解除で、来店件数回復。昨年同月比約半数まで戻る

全国での「営業再開」拡大により、飲食店の来店件数は大幅な回復を見せています。5月には昨年同月比で83.2%減まで落ち込んでいた来店件数も、6月は51.8%減まで回復しました。2020年の5月と6月を比較してみると、1店舗あたりの平均来店件数が2.86倍になっておりイートイン需要が徐々に戻りつつある傾向が見てとれます。

一方で、「新しい生活様式」では、ソーシャルディスタンスを保つために席間隔をあけるため、席数を間引くなどの対応が推奨されており、コロナ禍以前と同様の客数は望めないのが現状です。感染リスクから来店客や従業員を守りながら、いかに以前と同様の売上水準に近づけていくか。売上確保の新たな施策が求められています。

新型コロナウイルス感染症影響データ⑤【10名以下】組人数別月間平均来店件数(7月4日時点)

新型コロナウイルス感染症影響データ⑥【11名以上】組人数別月間平均来店件数(7月4日時点)

新型コロナウイルス感染症影響データ⑦【2020年1月-6月】組人数別月間平均来店件数

来店件数、すべての組人数で回復。歓送迎会後ろ倒しで大人数利用の需要増か

1組あたりの人数(以下、組人数)で来店件数の推移を見ると、すべての組人数が回復傾向にあることが見てとれます。飲食店の「営業再開」が拡大した6月を境に回復が顕著になっており、特に、緊急事態宣言下では難しかった「複数名」での飲食店利用が増加傾向にあります。5月と6月でもっとも大きく増加したのが、「6~10名」での利用。前月比465.3%となり、大幅な回復となりました。大人数の利用が拡大した裏側には、新型コロナウイルスの感染拡大により、通常3・4月に行われる歓送迎会が後ろ倒しで開催されている可能性が考えられます。

1月からの推移を見てみると、11名以上の組人数では、2月の時点で減少がはじまっており、他の組人数に比べると感染拡大の影響が早く表れていたことが見てとれます。対して、2名や3~5名の少人数グループでの来店については、全国に緊急事態宣言が発令された4月にかけて緩やかな減少となっていました。日本国内での感染が広がる前の1月と感染拡大が強く意識され始めた3月を比較してみると、1~2名の少人数な組人数では、7割以上の来店件数を保っているのに対し、3名以上の組人数では過半数まで落ち込みを見せており、特に11名を超える、いわゆる「パーティー需要」に関しては3割程度に減少しています。

東京都で新規感染者数が急増するなど、第2波の到来が懸念される中、ふたたび外出自粛が発生した際の対応や、「新たな生活様式」に適した、コロナ禍以前とは異なる“ニューノーマル”な施策が求められています。

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  • グラフ①~⑦はいずれも2020年7月5日時点の当社集計データです

  • 「予約件数」の定義は、当日来店客(ウォークイン客)を除く全予約件数です

  • 「来店件数」の定義は、キャンセルと無断キャンセルを除く全来店件数です

  • 本データは、当社が開発・提供する予約システム「TableSoluiton」を利用中の飲食店を対象としています

  • グラフ①~④は作成日データ、グラフ⑤~⑦は来店日データをもとに当社で作成しました

  • グラフ内の曜日表示は、2020年の各該当月に準じます

  • 本データの詳細な数値につきましては、下記PRまでお問い合わせください

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本ブログ・データに関するお問い合わせ先

株式会社テーブルチェック 
PR 望月・仁木 
E-mail pr-jp@tablecheck.com(PR代表)

WRITTEN BY

仁木 有花

埼玉県出身。神田外語学院英語専攻科卒業後、ホテル椿山荘東京(旧・フォーシーズンズホテル椿山荘)へ入社。 10年超にわたり和洋レストランでの現場経験を積み、サービスコンクール等での優勝実績を持つ。2016年に入社し現在は広報を担当。日本ソムリエ協会認定 ソムリエ。趣味は映画鑑賞と柔術。

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